ども、フリーダイバー菊本です
フリーダイビングや息止めを行う際は、心拍数が少ない方が有利と言われています。
これは、何故なのでしょうか?
今回は、フリーダイビングと心拍数の関係についてまとめてみました。
心拍数とは
心拍数というのは、ある一定の時間内に心臓が拍動する回数をいい、通常は1分間の拍動数をいいます。
大人の通常の心拍数は1分間に60から80回です。
この値は、トレーニングによって徐々に下げることができます。
心拍数が低いほうが何故有利なのか
理由はズバリ、体内の酸素消費を抑えるためです。
フリーダイビングは、息を止めて行う競技である故、競技中息を吸うことができません。
そのため、体のあらゆる部分の動きを止める、もしくは減らす必要があります。
心臓も例外ではありません。
心臓自体も酸素を消費して動いている以上、動きを減らすことで、酸素消費を抑えることができます。
酸素消費のスピードを抑えることで、意識を保ち水中に滞在していられる時間を長くすることができます。
心拍数を下げるにはどうればいいか
この問題を解決するには2つのアプローチが考えられます。
①平常時の心拍数を落とす
平常時の心拍数が少ない体を目指していきます。
何もトレーニングをしていない一般的な人では、心拍数は60から80だと言われています。
これを下げるには、有酸素運動が有効です。
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例えば、ランニング、自転車、水泳などの運動のことですね。
これを定期的に続けることにより平常時の心拍数は徐々に下がっていきます。
実際、僕も一時期トライアスロンを行い心拍数の低下を試みていました。
余談ですが、その時のトライアスロンの仲間から、
「トライアスロンを何故始めたの?」
と聞かれ
「フリーダイビングのため」
と答えてたのですが、
多分さっぱり理解されてなかったと思います。
また、もし余力のある人は、酸素濃度が低い高地で有酸素運動をするとより効果的だと言われています。
マラソン選手がよくやってるやつですね。
実際、彼らはそれを続けることにより平常時の心拍数が30回程度と、一般人の約半分の値となっています。
②一時的に心拍数を落とす
フリーダイビングの前に一時的に心拍数を落としていきます。
その方法は、一言で言えばリラックスすることです。
では、リラックスをするにはどうすればいいのでしょうか?
・興奮しない
・不安、怒り、焦りを感じない
・体の力を抜く
などが考えられますが、そのほかに、2つ意識的にできる方法があります。
長く、ゆっくり、深く呼吸する
具体的には、
5秒で肺いっぱいまで吸って、10秒で肺空っぽまで吐く
ポイントは、吐く息の時間を長くしてるところです。
実は、息を吐くこと自体にリラックス効果があるのです。
吸う時間よりも、吐く時間を長くすることにより、体は徐々にリラックスしていき、それと同時に心拍数は落ちていきます。
これを潜る5分前、欲を言えば20分前くらいから行えば完璧でしょう
顔を水につけるだけ
顔には、三叉神経(さんさしんけい)と呼ばれる神経が張り巡らされており、ここが水に触れるだけで、潜水反射が起きます。
体はこの時、自分の状態を水中モードだと認識します。
そして、自動的に心拍数が下がっていくのです。
しかも、顔を洗う程度の接触でもこの反応は起きます。
ちょっと不思議に感じますよね。
まとめ
ダイブ前のテクニックは、すぐに身につきますが、平常時の心拍数を減らしていくには、定期的な努力が必要となってきます。
もっと潜りたいフリーダイバーさん
もっと魚を取りたい魚突きさん
もっと息を止めたい息どめマニアさん
楽しいことをやるためには、日頃の努力が必要ですね。
一緒に頑張りましょう!