フリーダイバー菊本

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フリーダイビングと水圧の密接な関係性

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ども、菊本です。

 

今日はフリーダイビングと水圧の関係についてお話しします。

 

皆さんご存知の通り、フリーダイビングは呼吸を止めてどのくらいの深さを潜れるかを競うスポーツです。

 

深く潜るためには、息を長く持たせることも重要ですが、それと同時に水圧に耐えられる体を作ることも大事となります。

 

さてどのくらい潜ると、どのくらいの水圧が体にかかってくるのでしょうか。

 

じっくり見ていきましょう。 

 

 

深度と水圧の関係

 

答えは、10メートル潜ることに1気圧ずつ増えていきます。

 

1気圧と言うのは、僕たちが普通に暮らしているときに感じている気圧です。

 

これが、10メートルの深さまで潜ると2気圧になります。

 

つまり、いつも僕らが感じている気圧の2倍の圧力を感じることになります。

 

そして20メートル潜ると3気圧、30メートル潜ると4気圧といったように、10メートル刻みで1気圧ずつ増えていきます。

 

僕は72メートルを潜ったことがあるのですが、その時に体にかかった気圧は8.2気圧でした。

 

地上の8倍以上の水圧になります。

 

結構大変そうですねw

 

では、気圧が増すことで、1番負担となる体の部位はどこでしょうか?

 

水圧と体の関係

 

答えは、肺と耳です。

 

つまり、通常気体で満たされている場所が、圧力が高まった時に負担になってくる場所となります。

 

まず肺から行きます。

 

8気圧の水圧がかかると、肺の大きさは何と8分の1の大きさになります。

 

これは皆さん得意な物理の法則で言うところの、ボイルの法則で、気圧と空間の体積は反比例します。

 

5気圧なら肺の容量が5分の1になります。

 

3気圧なら、3分の1です。

 

肺が小さくなると、横隔膜がせり上がります。

 

横隔膜は日常でせり上がるよりも、さらに高くまでせりあがります。

 

そのため、深く潜るためには、横隔膜の柔軟性が重要となります。

 

横隔膜が堅いまま深く潜ると、引きちぎれることは流石にないと思いますが、かなり痛めることになると思います。

 

また、肺の収縮には肋間筋(ろっかんきん)など他にも多数の筋肉が関与しているため、それらの柔軟性も重要となります。

 

次に耳です。

 

耳の鼓膜の内側の空間はかなり小さいため、気圧が少しでも高くなると、鼓膜が内側に引っ張られ痛みを伴います。

 

これを解消する作業が耳抜きとなります。

 

潜るときに耳抜きを頻繁に行うのはこのためです。

 

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まとめ

 

フリーダイビングと水圧の関係はわかりましたでしょうか?

フリーダイバーがしょっちゅうストレッチをしているのは、横隔膜の柔軟性を鍛えるとともに、柔らかい体の方が耳抜きがしやすいためです。

深く潜りたいと考えている方は、時間を使ってストレッチしましょう。