ども、フリーダイバー菊本です。
息を止め続けると人はどうなっていくのでしょうか?
こんなことを疑問に思う人は数少ないし、やってみたいと思う人も少ないと思います。
しかし、数少ない変態のために、今回、菊本は心拍計を付けながら2分45秒の息どめを行いました。
今回は、その時のデーターと精神状態をお伝えしていきます。
本格的な息止めはどのように行うの?
まず、息どめに関しての前提知識です。
本格的に息どめを行う際は、完全にリラックスできる姿勢で行う必要があります。
では、どのような態勢が完全にリラックスできるのでしょうか。
寝てる状態?
座ってる状態?
答えは、水中にうつ伏せにぷかっと浮いて、手足をだらんと垂らしてる状態です。
どこにも体が接してないため、体が酸素を消費しにくい態勢だと言われています。
服装は、ウエットスーツが一般的です。
じっとしてると冷えてくるので保温効果を狙っています。
水温は、熱くも冷たくもない、少しぬるめくらいがベストですね。
このような環境で、サポーターを1人付け息止めを行います。
息止めの競技がある?
あります。
フリーダイビングの競技の一つでStatic(スタティック)と呼ばれている競技です。
国内では、年に2、3回プールで行われます。
ちなみに男女の日本記録はこちらです。
2013/06/29 7'51" 関谷 陽介 AIDA World pool Championships 2013(Serbia)
2018/06/30 7'06" 市原 由利子 AIDA Pool World Championships Belgrade 2018
7分51秒って、、、
どうゆうこと?笑
ちなみに世界記録はこちら
記録 11分 35秒 9分 02秒 名前 Stéphane MIFSUD (FRA) Natalia MOLCHANOVA (RUS) 日付 2009/6/8 2013/6/29
11分35秒って、、
フランス人すごすぎるやろ笑
実験方法
さて、本題ですね。
今回、菊本は心拍数を測りながら2分45秒の息どめを行いました。
時間経過によって変わる心拍数、その時の気持ち、苦しさ度合いをお伝えできればと思います。
4、息を止めてから30秒まで
息を止めてから30秒経つまでに菊本の体にはどのような反応が起きたのでしょうか?
心拍数の変化をみていきます。
僕の平常時の心拍数は71くらいのなのですが、水に顔をつけるとすぐに心拍数が下がっていきます。
そして30秒後には、がっくと52まで下がりました。
なんと25%ものダウン
気持ちはとても落ち着いた気分です。
息苦しさはもちろんありません。
息を止めて30秒から1分まで
心拍数は54くらいをキープ。
どうやらこれ以上は下がらないようです。
気持ちはとてもリラックスして落ち着いた気分です。
息苦しさは感じません。
息を止めて1分から2分まで
なんと心拍数が54→70まで上がってきました。
体の中の酸素量が少なくなってきたことにより、心臓が少しの酸素でも体に巡らそうとより動き始める現象が始まったのです。
また、それと同時に横隔膜もヒクヒクと痙攣しだしました。
この現象も、息どめ時に毎度起こる体の反応です。
肺の中の空気を少しでも押し出そうと体が頑張ってるようです。
心拍数が上がってきたことにより、少し息苦しさを感じてきました。
まだ、全然耐えれますが、リラックスもできていないといった状態です。
息を止めて2分から2分45秒まで
70から82まで心拍数がぐんぐん上がります。
それに伴い、心臓のどくどく、横隔膜のヒクヒクは増していきます。
そして胸の奥から苦しさがどんどん広がっていき、本格的に苦しくなってきました。
もうだめだというところで顔をあげました。
苦しかったですw
まとめ
今回心拍数は開始30秒で徐々に下がっていきました。
この現象は、潜水反射と呼ばれています。
顔を水に浸けるだけでこの反応は自動的に起こります。
心拍数を落とし、体が潜る準備をしています。
不思議ですね。
その後、心拍数は一定をキープした後、爆上がりしていきました。
体の酸素が少なくなってきたことにより、心臓の拍動が増え、横隔膜が痙攣し始めたことが原因です。
息苦しさもそれに比例して増していきました。
さて、いかがだったですか?
参考になりましたか?
息どめが好きな方に役たつ情報になれば嬉しいです。