どうもフリーダイバー菊本です。
今日は、息を長く止めていると誰もが経験するコントラクションという現象についてお話ししたいと思います。
このことを知識に入れておくだけで、実際、その現象があなたの体に現れたとしても驚かなくてすみます。
では、どうぞ
コントラクションとは?
コントラクションは英語でContractionと書きます。
意味は、収縮ですね。
息止めを続けると何が収縮するかというと横隔膜になります。
横隔膜が収縮するとどうなるのでしょうか?
みなさんが知ってる横隔膜の痙攣のしゃっくりとは少し違いますよー。
こちらの動画がわかりやすいので見てみてください。
この動画は、僕が息止めにチャレンジしてる動画なのですが、2分を少し超えたあたりから背中がピクピクしているのがわかると思います。
8倍速で回してるので、ピクピクと早く動いてるように見えますが、実際はもう少しゆっくりと収縮しています。
横隔膜が上下に揺れて背中まで伝わってる感じです。
僕はちゃんとした環境なら5分くらい息が止めれるのですが、この時は、寒かったことと体勢が良くなかったことで3分少ししか止められていません。
通常なら3分半を越してからコントラクションが現れるのですが、今回の動画では2分を過ぎたあたりでコントラクションがきました。
これは人によって差があるのですが、だいたい限界だと思う1分から1分半前くらいでコントラクションが現れる人が多いです。
ちなみに、フリーダイバーは日頃しょっちゅう息を止めているので、「苦しい」と言うサインが出づらい体になっています。
そのため、「苦しい」などの主観的な判断はあてにならないので、このコントラクションを自分の限界値の客観的目安としている人が多いです。
例えばコントラクションが始まってから、あと1分間は大丈夫だな。
と判断することです。
コントラクションは感じたことない
息止めをいくらか経験していてもコントラクションを感じたことがないと言う人が中にはいます。
本当にコントラクションが始まらないという人がごく少数いますが、それ以外の人は次のいずれかです。
①コントラクションが始まるまで息を止めてない
息止め初心者の頃は、コントラクションが始まるよりも、もっと早い段階で「苦しい」もしくは「苦しいに違いない」と思い、息止めをやめてしまいます。
体のポテンシャル的にはもっと息を止めれるので、高二酸化炭素に慣れるトレーニングを少しやれば「苦しい」と感じる時間は延長され、コントラクションを感じるまで息を止められるようになります。
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②動きが小さくて自分では感じられない
コントラクションの動きが少ない人が中にはいます。
そうゆう方は、息止め中、バディに自分のことを良く観察してもらい、後から聞いてみてください。
少しですがコントラクションが起きてる可能性があります。
コントラクションが始まる時間を知ることは、自分の息止めの限界値を予想する上で重要な要素となります。
コントラクションはなぜ始まるのか?
息を止めていることの何が原因でコントラクションは始まるのでしょうか?
答えは、「体の酸素濃度の低下もしくは二酸化炭素の増加」です。
どちらが原因かは良くわかられてません。
もしくは両方が原因かもしれません。
とりあえず息を止めてると、コントラクションが始まることだけは確かなようです。
体は、低酸素もしくは高二酸化炭素の状態になってくると、横隔膜を収縮させることにより肺を圧縮させ、肺の中の酸素を少しでも血中に供給しようとします。
そんなことで供給できる酸素なんてたかが知れてると思うので、いわば体の最後の悪あがきですね。
人間の体はおもしろいものです。
まとめ
いかがでしたか?
コントラクションについて理解できましたか?
ちなみに息止めの練習を繰り返せば、コントラクションの発生時間は遅らせることができます。
知識武装して、より良い息止めライフをお楽しみくださいね。
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