フリーダイバー菊本

魚突き、フリーダイビング、息止め、空家再生の話を書いていきます

魚突き映画 JAGO〜海上の遊牧民族に生まれて〜

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ども、菊本です。

 

Netflixで「グランブルー」と検索したところ、タイトルの映画「JAGO 〜海上の遊牧民族に生まれて〜」

 

がお勧めとして表示されました。

 

銛だけを手に、素潜りで海底を歩きながら獲物をとるというインドネシアの漂海民族”バジャウ族”。80歳になっても潜り続ける男の素顔に迫るドキュメンタリー映画

 

との紹介文

 

魚突き好きな人には絶対そそりますよね!

 

ということで早速見て見ました。

 

ここから先は映画の内容が含まれてますので、この映画を見たい方は、見てから読んでください。

 

フリーダイバーならではの感想

 

音楽と映像が美しい!

 

はじまって5分で美しい海の映像とそれにマッチした美しい音楽に魅了されました。

 

こんなところで潜れたら幸せだろうな。

 

と思いながら見ていました。

 

バジャウ族の潜り方がすごい!

 

バジャウ族は、かなり原始的な方法で潜っています。

 

僕が魚突きの時に日頃身に付けるものをあまり身につけていません。

 

例えば、

 

ウエットスーツなし

 

クラゲとか大丈夫なのでしょうか?

 

マリンシューズなし

 

この映画を見ると、岩場でもどこでも裸足で歩いています。足の裏どうなってるんですか?w

 

グローブなし

 

とった魚も素手で手づかみしてるし、イソギンチャクやサンゴも素手で触りまくってる。手の皮強いんですかね?

僕も、素手で何回かやったことはあるんですが、ほぼ100%切ったり、刺さったりしていました。

とてもじゃないけど、グローブなしでは魚突きはしたくないです。

 

フィンなし

 

平泳ぎの足で潜っていってます。器用ですね。体力がすごいです。

 

マスクの代わりに水中ゴーグルをつけてる

 

この二つは似てるようで違います。マスクの方は鼻まで覆われてますが、ゴーグルは目だけです。

 

マスクをつけて深く潜ると、水圧でマスクの中の空気が圧縮されて顔に思いっきりひっついて来ます。

 

そのようになった時、鼻からマスクに息を送り込むことでマスク内の空気を増やし顔にひっつかないように調整しています。(マスクブロー)

 

しかし、ゴーグルの場合は目しか覆われていません。

 

そのため、5メートルも潜ると目が飛び出そうなほどゴーグルが食い込んで来ます。空気を送り込む術がないので潜れば潜るほどくい込み続けます。

 

経験上7mくらいが限界です。

 

もしかしたら目から空気が出せる特殊体質で、鼻をつまんでいきむことによりゴーグル内の圧力を保ってるのかもしれません。

 

とりあえずすごいです。

 

あと、鼻にノーズクリップをしてないのも不思議です。僕の場合この状態で10mも潜ると水圧により鼻からドバドバ水が入って来てしまいます。

 

水が入ってこないように、鼻から息を吐くようにして外圧と調整してるのかもしれません。

 

すごい技術です。

 

映画のストーリー

 

これは正直面白くありませんw

 

潜ってる深度も大したことないので、感動も少ないです。

 

また、とってる魚も小さいのが多くて、がっかりしました。

 

もっと大きいのをバンバンとって欲しかったです。

 

物語も、悲しい感じの雰囲気が多かったです。

 

僕は楽しい感じの想像していたので、残念でした。

 

まとめ

 

魚突きをやられてる方は、話のネタに見てもいいでしょう。

 

映像、音楽は美しくて素晴らしいです。

 

ただ、ストーリーは残念なので、そこはお気をつけ下さいw

 

 

 

魚突きは密漁か?

 

ども、菊本です。

 

魚突きの話をしてると、魚突きって密漁でしょ?

 

と言われることがあります。

 

結論から言うと、魚突きは密漁ではありません。

 

やり始めた頃は、魚突きのルールを良く理解していませんでしたが、5年もやってるとかなり知識がついてきました。

 

今回は魚突きは密漁ではない理由について解説して行きます。 

 

 

海の中で採ってはいけないもの

 

海の中の生物は採っていいものと採ってはいけないものに別れています。

 

採ってはいけないものの方が圧倒的に少ないので、まずそれを覚えましょう。

 

採っていいものはそれ以外となります。

 

採ってはいけないものは大まかにこれらのものです。

 

・アワビ

・サザエ

・ハマグリ

・アサリ

・ワカメ

・モズク

・伊勢エビ

・ナマコ

 

 

これは、各地区の漁業調整規則で決められています。

 

上記の生物が主ですが、地域によって+αあります。

 

詳しく知りたい方は、「漁業調整規則 〇〇県」と調べてサイトを見てみましょう。

 

それでも良くわからない場合は、電話して聞きたいことを聞いてみましょう。

 

詳しく教えてくれます。

※菊本も何度も電話しています

 

いずれにしても、魚は漁業調整規則で捕ることは禁止されていません。

 

まず、これを覚えておいてください。

 

使っていい道具

 

魚は捕っていいとわかりました。

 

次に魚を捕るための道具の話です。

 

これも漁業調整規則に記載されています。

https://www.jfa.maff.go.jp/j/yugyo/y_kisei/kisoku/todo_huken/attach/pdf/index-7.pdf

 

日本全国一律に決まってると言うわけではなく、各都道府県ごとに使用できる道具は決まっています。

 

網などの細かいルールも決まってますが、ここでは割愛

 

魚突き師にとって一番重要となる

 

やすが使える都道府県以下の通りです。

 

青森、宮城、岩手、秋田、福島、茨城、東京、神奈川、静岡、新潟、石川、福井、愛知、三重、滋賀、京都、大阪、鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄

 

ただし、静岡と神奈川はやすは使っていいが水中メガネは使用不可となっています。

 

難しいルールを作りますねw

 

海中を裸眼のまま魚を見つける能力のある人は無敵ですねw

 

と言うことで意外と多くの県が、やすを使って魚をとることを認めていることがわかりました。

 

やすの定義って?

次にやすの定義です。

 

漁業調整規則にはこのように書かれています。

 

「やす」とは、目的物を突き刺して捕獲する漁具の一種で(知ってるw)、漁獲物を突き刺す先端部と柄(シャフトのこと)とは固着(固くくっついている)しており、柄を手に持って目的物を突き刺すものをいう。

 

投射して目的物を突き刺す「もり類」は含まれない(え!?)

 

一部の都府県では発射装置を有するもの、ゴム又はばね等により発射するものは禁止としているので、使用する場合には必ず各都府県の水産担当部局に詳細を確認すること。

 

この定義によると、ゴムのついてないヤスを手に持ってそのまま魚を刺すのはOK

 

で、ゴムがついたヤス(これがモリの定義らしい)は都府県に直接問い合わせと書いています。

 長崎県の場合

 

と言うことで、長崎県の水産担当部に電話して、使用可能な道具について聞いてみました。

 

菊本「長崎県内で使用可能なモリの定義について教えて欲しいです。」

「ゴムがついているものでも使用できますか?」

 

担当者「使用できます、ただし柄が手元から離れてはいけません

 

ちょっと意味がわからなかったので、ここから10分くらい話を聞きました。

 

その内容を要約すると、

 

モリにゴムがついていても、手元に柄があればオッケー、手元に柄は無くゴムだけを握ってる状態はアウト

 

図に書くとこうです

 

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僕はてっきり使っていい道具が決まってるものだと思っていましたが、

 

実際は、使い方の問題でしたw

 

でもこんな決め方現実的でないですよね?

 

海の中でその人がどうゆう使いかたをしてるかなんて誰もわからないからです。

 

最後に担当者に聞きました

 

菊本「曖昧ですねwつまり明確な線引きはないと言うことですか?」

担当者「はい」

 

 

つまり、このルールはきちんと決まっていません。

 

しかし一応建前のルールはあります。

 

万が一やすが使える海で誰かに魚突きを咎められた場合、

 

絶対に

 

「このやすはゴムがついてるが、手元から柄ははみ出してない」と言いましょう

 

はみ出してたらアウトなのでw

 

馬鹿らしいですがしょうがないです。

 

まとめ

 

魚突きは多くの都府県で禁止されていない(密漁でない)と言うことがわかりました。

 

しかし、使用可能な道具もしくはその使用方法については各都府県の取り決めがあります。

 

遊びに行く都府県の名前で「漁業調整規則 〇〇県」と調べてサイトを確認しましょう。

 

読むのがめんどくさい方は、電話して、使用可能なモリの定義を聞いてください。

 

ちょっと笑いそうになりますが、色々詳しく教えてくれますよ。

 

 

 

魚突きのポイントの見つけ方

 

ども、菊本です。

 

僕が、5年前魚突きを始めた時は、どこで魚を突いていいのか全くわかりませんでした。

 

僕は、当時大阪に住んでいたのですが、大阪近郊の京都、福井、和歌山、三重などに出向いて適当にあたりをつけ潜っていたのですが、思ったより魚がいないということが良く起きました。

 

そんな当時の自分のように、魚突きができるポイントが良くわからないという方のために、方法をお教えします。

 

それは、google mapの航空写真を利用してポイントを探すという方法です。

 

今回は、さらに具体的に、その探し方をご紹介します。

 

 

まずは、行きたい場所を見つける

 

お手元のスマホかPCでgoogle mapの航空写真の画面にします。

 

通常のデフォルトモードのままの方は、この写真ラーメンの右下のひし形を丸で囲んだボタンを押します。

 

すると、航空写真モードを選べますので、そちらを選択してください。

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この写真はデフォルト状態のままです。

 

次に自分の行きたいエリアの海岸線をくまなく見て行きます。

 

岩がゴツゴツあるようなポイントが理想です。

 

こんなところとか

 

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こんなところ

 

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逆にこうゆうところは向いてません

 

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こことか

 

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ほとんどの魚は岩地にいます。

 

砂地にいる魚はせいぜい、キス、カレイ、コチくらいで数も少ないので行かない方が無難です。

 

また、砂地は海流で砂が舞い上がる関係で視界が悪いことが多いです。

 

岩がゴツゴツしてる場所を選びましょう。

 

その場所まで行けるか考える

 

魚突きは、海に入ってすぐそこがポイントということはかなり稀です。

 

その場所まで、どうにかして行かなくてはなりません。

 

また、海に入る以前の問題として、

 

近くまで車で行けるか

車を止める場所はあるか

 

というのも重要な要素になります。

 

車をどこに止めて、どの程度歩き、海に入ってからそのポイントまでどのように行くかを考えましょう。

 

ちなみに参考になるかわかりませんが、僕の場合は、車を止めてから海まで1時間歩き、海にはいってからポイントまで2キロ泳ぐ

 

ということをざらに行なっていますw

 

1時間歩くといっても、普通の舗装された道ということは皆無で、道のない山を木をなぎ倒しながら降る、炎天下の岩場を歩き続けることも多いです。

 

泳ぐのは、2キロならだいたい30分くらいで到着するのですが、潮の向きによっては1時間くらいかかることもあります。

 

しかし、そうやって行ったポイントには魚がたくさんいることが多いです。

 

逆に行きやすいポイントには魚は少ないです。

 

参入障壁が高いとブルーオーシャンが待ってるってことですね。

 

僕はフリーダイビングのトレーニングを兼ねているので、こうゆうことをやってるのですが、手っ取り早くポイントまで行きたいという方は、水中スクーターを利用する手もあります。

 

調べて貰えばわかりますが、水中スクーターは掴んでるだけで海中を高速移動できる優れものです。

 

泳ぐ必要は全くありません。

 

友達は、もうこれがないと魚突きできないと言ってましたw

 

行ってはいけない場所は避ける

 

①船の航路

 

船の航路で魚突きをやるのはかなり危険です。絶対やめましょう。

 

ある程度大きい船の航路はgoogle mapの航空写真でも確認できます。

 

②漁港の近く

 

船が多いということもあるのですが、漁師の漁場とかぶるため、漁師と揉める可能性があります。

 

漁港から離れた場所で魚突きをするのが無難です。

 

 

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こんなところ

 

③宗教的なものが絡んでるところ

 

これは、ネットで事前に調べることはほぼ不可能です。

 

できれば現地で情報収集しましょう。

 

僕の経験をお話しします。

 

海に入る準備をしていると、その土地の住民にこんなことを言われ時がありました。

 

「ここは神様の海だから誰も泳いじゃいけない」

「あそこの島は神聖な島、泳いで近くまで行ってはいけない」

 

法律的に禁止されてるわけではないので、無視しても違法にはなりませんが、避けておくことが無難です。

 

バチが当たるということではなく、

 

海流が複雑で昔は溺れる人が多発した→神聖な場所になった

 

ということも多いし、住民の宗教観を無視した行動をとれば、

 

警察に通報される

車のタイヤをパンクされる

 

などの嫌がらせを受け、自分にとって不利益なことが起こります。

 

避けたほうが無難でしょう。

 

まとめ

 

ある程度あたりをつけて海に潜っても、ハズレをひいてしまうことも良くあります。

 

でも、何度かやってるうちにここは魚が多そうというのが感でわかるようになってきます。

 

魚突きは長年付き合う類の遊びです。

 

徐々に海のことを理解しながら、魚の豊富な日本の海に感謝し、美味しい魚を突き、いつまでも健康的に末長く遊んでいきたいですね。

 

肺活量を増やす方法 パッキングってなに?

ども、フリーダイバー菊本です。

 

もっと深く潜りたい

息を止めてもっと長く泳ぎたい

肺活量を増やしたい

 

とお考えの方に今回はパッキングという呼吸法をご紹介します。

 

 

パッキングとは

 

限界まで息を吸った後にさらに肺に空気を詰め込む技術になります。

 

英語では、Packingと書き、意味は詰めるです。

 

パッキングを適切に行えば、肺活量を20%以上増やすことができます。

 

パッキングは別名、舌咽頭(ぜついんとう)の吸入とも呼ばれます。

 

もともとは、呼吸筋(横隔膜、肋間筋など)が衰弱して呼吸をうまく行えない人のために開発された技術でした。

 

それを肺活量を増やしたいフリーダイバーが応用することになります。

 

しかし、パッキングはフリーダイバーだけのものではありません。

 

肺活量を増やしたい方全員に適用できる技術となります。

 

ただ、このパッキングはやりすぎによって肺を損傷したり、心臓を圧迫したりなどのリスクを伴います。

 

技術を身につけても、一気にやりすぎず少しづつ体を慣らしていく方が良さそうです。

 

パッキングの方法

 

①椅子に座りリラックスします。

②息を目一杯吸い込みます。

③鼻をつまむか、ノーズクリップをします。

④喉を閉めます

⑤口を開き外の空気を口に貯めます。

⑥その空気を飲み込み(肺に詰め込み)ます。

⑦再び喉を閉めます

⑧口を開き外の空気を口に貯めます。

⑨その空気を飲み込みます。

 

以下繰り返し

 

コツ

 

せっかく詰め込んだ空気が肺から漏れないように喉は常に締め気味にしといた方が良いでしょう。

 

 

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パッキング 解説図

イメージできない方のために僕の完璧な絵でご説明します。

 

この図は、肺を最大まで膨らませて喉を閉じている状態です。

 

この状態で、外からの空気を口に含み、飲み込むように空気を肺に送ります。

 

口から肺へ向かう圧力の方が、肺から外に向かう圧力よりも大きいため、一回のパッキングで約70ccの空気を肺に詰め込むことができます。

 

肺の容量が5ℓの人なら一回で1.4%肺が大きくなります。

 

これを15回ほど繰り返せば、肺の容量は20%増えることになります。

 

パッキングのメリット

 

言わずもがな、肺活量が増えることが一番のメリットとなります。

 

それは、一時的に肺活量が20%増える

 

ということだけではなく、定期的にパッキングをすることにより、通常の肺活量も増えていきます。

 

肺、横隔膜、肋間筋が膨れた状態のことを覚えて、柔軟が良くなるからです。

 

パッキングのリスク

 

パッキングとは、日常ではありえない大きさまで肺を膨らます行為です。

 

そのため、肺の過膨張による肺の損傷リスクがあります。

 

また、心臓は膨張した肺に圧迫されることになります。

 

そのため、いつも通りの働きをすることができなくなり、血圧が下がることになります。

 

血圧が下がると、脳に十分な血液を供給することができなくなり、結果、めまい、ふらつき、最悪はブラックアウトするリスクがあります。

 

そのため、この技術を取り入れる際は徐々に体を慣らしていってください。

 

決して無理は禁物です。

 

パッキング以前に、息を目一杯吸っただけでもなんだか肺が苦しい

 

と感じる方は、まずは目一杯息を吸い込んだ状態に慣れてください。

 

それがクリアしたらパッキングの回数を3回くらいから始めましょう。

 

それに慣れたら一回づつパッキングの数を増やしていきます。

 

まとめ

 

パッキングは肺活量を増やすのに有効なトレーニングです。

 

しかし、それ相応のリスクもあります。

 

無理をせず、徐々に体を慣らし、上手に肺活量を増やしていきたいですね。

 

 

魚突きで美味しい魚を紹介!

 

魚突きをやりたいけど、食べれる魚がわからない。

 

そんな方のために、日本の海で突いて美味しい魚をご紹介します。

 

参考にしてみてください。

 

 

はじめに

 

魚突きをしたことない人は、食べれる魚と食べれない魚がいると思ってる方がいらっしゃるかと思いますが、

 

ふぐの内臓以外、ほとんどの魚は全部たべれます!

 

まず、これが前提です。

 

そして、その中のごく一部がまずい魚で、あと大抵は普通かうまいかのどちらかです。

 

ですので、魚突きを始めたらふぐ以外の魚を適当に突いて食べてみて下さい。

 

新鮮な魚は大抵美味しいことに驚くでしょう。

 

イシダイ

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イシダイ

まず初級者が狙う魚はイシダイです。

 

岩場にいます。砂地にはいません。

 

イシダイは、好奇心が旺盛で突くのが簡単なわりに、味が抜群に美味しいです。

 

味は少しだけ磯臭いのが特徴ですが、いいアクセントになっています。

 

小さすぎるのは、脂が乗ってませんが、40センチ以上は美味しくなります。

 

イシダイをとるコツは、潜って追いかけないことです。

 

潜って待ってたら、勝手に近づいてきますw

 

そこを突きましょう。

 

コロダイ、コショウダイ

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この写真の右上、赤いエラが見えてる魚です。写真では全部で4匹写っています。

 

ウロコはいだ後でわかりづらいですねw

 

気になる方は、ググって下さい。

 

こいつらは、砂地でも岩地でもどちらにも生息していて、夜行性なので昼間は動きが遅いですw

 

一回ゼロ距離まで寄って突いたことがあります。

 

体長は、だいたい60㎝オーバーですので、食料確保にはもってこいです。

 

肝心の味は、癖がないのですが、かなり淡白で、そっけない味です。

 

しかし、焼いたり、煮たりすれば美味しいです。

 

刺身は薄く切って、ねぎ、ミョウガを巻いてポン酢につけて食べればグッドです。

 

突きやすいのでお勧めの魚です。

 

ブダイ

 

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一番左の出っ歯のきもい顔をしてる魚です。

 

こいつは、寒い地域には生息しておらず、太平洋の海にぼちぼち、沖縄の海には大量にいますw

 

顔がきもいので僕はあまりとりませんが、友人は味が好きだと言ってよくとってます。

 

先入観なく食べれば、刺身は甘めでぼちぼち美味しいです。

 

酢味噌などを絡めて食べる人が多いです。

 

アカハタ、キジハタ

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手前3匹オレンジぽいのが、がキジハタです。

 

似た種類にアカハタもいます。

 

キジハタは日本海側などの寒い地域、アカハタは太平洋側などの少し暖かい地域にいます。

 

こいつらは、だいたい岩の下にこっそり隠れています。

 

海面からは見えないことも多いので、潜って岩の下を見に行きましょう。

 

そんなにサイズは大きくなく40㎝以下の個体が多いです。

 

ゆっくりした動きに見えますが、瞬発力は高いので、かなり狙わないと逃げられます

 

難易度はやや高めの魚です。

 

肝心の味ですが、抜群にうまいです。

 

癖がなく、甘くて、上品な味です。

 

イシガキダイ

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写真右上の2匹がイシガキダイです。

 

ちなみに真ん中2匹はイシダイですね。

 

右下赤いのはアカハタです。

 

イシガキダイとイシダイは習性、味、共に似ています。

 

遺伝子が同じらしく、たまにイシダイとイシガキダイのハーフもいます。

 

この2種類の主な違いは、生息地域です

 

イシガキダイは、太平洋側など暖かいところに多くいます。

 

イシダイよりレアキャラですので、大きい個体に出会ったらラッキーですね。

 

ヒラスズキ

 

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スズキと言うと、川の魚のイメージを持たれる方もいるかと思いますが、それとは種類が異なります。

 

この魚は群れで行動していて、岩の下や表層部などどこにでもいます。

 

ふらっと現れてふらっと消えるイメージのある魚です。

 

大きいと80㎝くらいになったりします。

 

身が柔らかく、癖がなく、煮る、焼く、刺身となんでもうまいです。

 

見つけたらとりましょう。

 

タコ

 

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岩の隙間に結構います。

 

くまなく観察しましょう。

 

見つけたら、モリで突いたら、引かずしばらく待ちます。

 

タコがモリに絡まってくるのでその時に捕まえましょう。

 

慣れれば簡単です。

 

味は、もちろん美味しいですね。

 

※漁業権でタコを取るのが禁止されているエリアもあるので取る前は良く調べておいてください。

 

ヒラマサ

 

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ヒラマサ

写真のは体長1mくらい

 

似たような魚にブリ、カンパチなどがいます。

 

今まで紹介した根魚と違って、世界中の海を回遊してるので決まった場所におらず、会えるかどうかは運次第となります。

 

これらの魚は超上級者向けの魚となります。

 

まず、スピードが早くなかなか狙えませんw

 

そして、だいたいでかいので、至近距離から打たないとモリが刺さりません。

 

そして刺さっても、スピードが早いので身切れして逃げられることもあります。

 

でも、難易度が高い分、突けた時はとても興奮します!

 

食べるときは2日以上寝かせて食べるのがおすすめです。

 

クエ

 

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King of Fish クエです。

 

あまりいない、でかい、味抜群にうまい

 

と言うことで魚突き師憧れの魚クエです。

 

僕も、魚突き5年目にしてようやくとれました。

 

この写真のクエのサイズは80㎝くらいなのですが、でかいのは1mを超えてきます。

 

体重で15キロ以上となるので、結構命がけです。

 

深い場所に住んでるので、潜るのも大変です。

 

ある程度のサイズを取るには、最低15mは潜らないととれないですね。

 

初めてのクエは興奮しますよ。

 

突くのが楽しみですね。

 

その他の魚

それなりにいて、とったら美味しい魚をあげておきます。

 

写真はないので、後でググってください。

 

メジナ(グレ、クロ)、メバル、クロソイ、アイナメ、真鯛、オオモンハタ、カワハギ、カサゴ

 

最後に

はじめにも言いましたが、どの魚でもほとんど食べれます。

 

まずは、先入観を持たずに目の前の魚を突いて食べてみてください。

 

柔らかい、磯臭い、繊維がある、身がきれいとか色々感想を抱くと思います。

 

そのうち、自分のお気に入りの魚が見つかるでしょう!

 

今から魚突きを始められる方、新しい経験がたくさん待ってます。

 

とっても楽しみですね!

 

魚突きに必要な道具|これさえあればすぐに始められる

魚突き大好き菊本です。

 

先日友人が、「魚突きを始めたいけど揃える道具がわからない」

 

と相談がきました。

 

確かに僕もやり始めた時、道具がわからず苦労した覚えがあります。

 

ということで、そんな方々のため、魚突きに必要な道具をまとめておきます。

 

これを読み、道具を揃え、大海原に繰り出しましょう。

 

道具は、できるだけ必要な順番に書いていきます。初心者の方は、1から5までを揃えればオッケーです。

 

魚突きに慣れてきた方は、6から10まで揃えればより楽しめます。

 

 

 

マスク

まず、これがないと海の中が見えないため、魚突きどころではありませんw

 

選ぶポイント

 

顔にフィットするかどうかです。

 

初めての方は、できるだけ店舗で試着させてもらい購入しましょう。

 

そして、次に考えるポイントは、

 

視界の広さとマスク容量です。

 

この二つの要素は比例の関係にあります。

 

つまり、視界が広いとマスク容量が大きく、視界が狭いとマスク容量が小さくなります。

 

とりあえず、写真をご覧ください

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マスク

これは、僕が実際に使ってるマスクですが、容量を極力小さくしてるので、視界が狭くなっています。

 

容量を小さくして理由は、深く潜る際、容量の大きいマスクだと顔にひっつきすぎるからです。

 

水圧の関係です。

 

引っ付くと、鼻から息を吹き込んで元に戻さないといけません。

 

その空気がもったいないのと、めんどくさいという理由で容量を小さいマスクを選んでいます。

 

しかし、これは水深15m以上潜る上級者だけ考えればいいことだと思いますので、初級者は容量は気にせず、視界の広いマスクを選びましょう。

スノーケル

これもないと話になりません。

 

水中を観察しながら息ができる貴重な道具になります。

 

選ぶポイント

ズバリ、3000円以上のものになります。

 

というのは、安すぎるものだと、口の噛む場所が取れたり、呼吸がしづらかったり、いいことがありません。

 

命に関わるものなので、いいものを買いましょう。

 

ちなみに僕はこのスノーケルを使っています。

 

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スノーケル

長く使ってますが、壊れにくく、噛みやすく、呼吸がしやすいです。

 

商品はO.ME.R.のZOOM CAMU 値段は少し高くて6500円しますが、今まで使ったスノーケルで一番いいです。

 

形は、この写真のようにまっすぐの形がいいです。

 

顔の形に合うようにか、ひん曲がってるスノーケルもあるのですが、全くお勧めしません。

 

海中に沈没しやすく、しょっちゅう水が入ってきます。

 

また、排水もしづらいです。

 

シンプルなまっすぐの形のものを選びましょう。

 

マリンシューズ

これも意外と必須です。

 

魚突きというのは、ビーチから海に入る(エントリー)ことは少なく、岩がゴツゴツした磯場からエントリーします。

 

その際、サンダルなどで海に行くとサンダルを磯場に置いておかなくてはならず、の場に戻るかどうか不明、紛失等のリスクがあるため履かない方がいいです。

 

そのため、磯場ではマリンシューズを履いて移動し、マリンシューズを履いたままフィンを装着しエントリーします。

 

マリンシューズが何かわからない方は、写真をご覧ください。

 

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僕が実際に使ってるものです。

 

メーカーはTUSAで値段は3000円くらいです。

 

フィン

 

これも必須です。

 

ないと溺れますw

 

選ぶポイント

 

僕は色々なフィンをはいてきましたが、ミューフィンが最強です。

 

迷うのが面倒ならミューフィンを選べば全く問題なしです。

 

 

値段は1万円くらいで、ロングフィンよりも全然安いです。

 

ロングセラー商品だけあって、推進力、扱いやすさ、耐久性の面において最強です。

 

迷わずこれを買いましょう。

 

ちなみに、3000円程度のフィンも数多くありますが、値段相応です。

 

進まない、履きづらい、すぐ壊れるなどのリスクを覚悟しましょう。

 

また、魚突きのサイトを見てるとロングフィンを推薦してる場合がありますが、僕は全くお勧めしません。

 

初心者には取り扱いが難しく、逆に疲れます。

 

ミューフィンでオッケーです。

 

これで水深20mまでにいる魚はとれます。

 

一つ注意点

ミューフィンのサイズは、

XS 22-23

S 23-24

MS 24-25

M 25-26

L 27-28

XL 28-29

とあります。

これは、素足でのサイズなので、マリンシューズを履いてミューフィンを使う方は1サイズ大きいのを買いましょう。

 

MSの方はM、Mの方はL

 

という具合です。

実際僕は、足のサイズが26㎝でMサイズですが、マリンシューズを履きLのミューフィンを使いぴったりサイズとなります。

 

モリ

 

一番重要なのを忘れてましたw

 

モリですねw

 

選ぶポイント

 

もりは、初めはできるだけ安いのを買いましょう。

 

アマゾンで3000円以内で売ってるものでオッケーです。

 

というのは、魚突きをやってるとモリを壊す、無くすなどしょっちゅうのことになります。

 

特に扱い慣れてない始めの頃はこのリスクが高いです。

 

初めから、2万円以上もする良いモリを買って無くすともったいないです。

 

まずは、安いモリで慣れます。

 

それで慣れてきたら、いいのを買えばいいと思います。

 

実際にやって知識も付いてきてるので、

 

ゴムの力、シャフトの長さ、素材、モリ先の素材、強度、とりたい魚などのこだわりが出てくると思います。

 

初心者の方はここまで揃えればとりあえず魚は突けます!

 

ウェットスーツ

 

ウエットスーツの役割は、防寒と怪我防止です。

 

夏でも1時間を超えて魚突きをしてると少し寒くなってきます。

 

また、クラゲ、毒魚、サンゴ、岩、魚のひれなどから身を守るためウエットスーツを着用します。

 

選ぶポイント 

まずは、厚さです。

 

お勧めは3㎜です。

 

これで春から秋までオールシーズンオッケーです。

 

しかし、極度の寒がり、冬も潜りたいと考えている方は5㎜をご検討ください。

 

その代わり夏は暑すぎるのと、ウェイトをたくさんつけないといけないデメリットもあります。

 

次に値段ですが、これは本当にピンキリで5千円〜10万円まであります。

 

ちなみに僕はこれを使っています。

 

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ウエットスーツ

ヨレてますねw

 

3㎜2ピースのオーダーメイドです。

 

これで7万円くらいします

 

しかし、初めての方にこの値段はハードル高すぎると思うので、まずは、1万円くらいのものを買ってみてください。

 

それを基準に次に購入するものを決めればいいと思います。

 

ウェイトベルト&ウェイト

 

これはなぜ必要かというと、ウエットスーツを着てるからです。

 

ウエットスーツには浮力があり、ウェイトがないと潜れません。

 

3㎜スーツの方で最低3キロ〜5キロはつけた方がいいでしょう。

 

5㎜スーツの方で5〜9キロくらいつけます。

 

ちなみに菊本はこちらを使っています。

 

 

商品はO.ME.Rのラバーベルト

 

丈夫で、伸縮性があり使いやすいです。

僕は5年以上使ってますが、全く劣化してません。

 

ちなみにフリーダイビング をしたい方もこちらを使えます。

 

ちなみに僕は3㎜ウェットスーツ着用で、ウェイトを1キロ×5で5キロつけています。

 

ウェイトは1つあたり、2キロ、1キロ、500グラムと売ってますが、1キロを欲しい分買っておけば問題ないでしょう。

 

 

 

 

 

ナイフ

ナイフの役割は、魚を締める、体に絡まったものを切るです。

 

魚突きは、一回始めると、しばらく海の中にいます。

 

普通は、2時間くらいいることが多いです。

 

その時にとった魚は、ナイフで締めて持っておかないといけません。

 

その際、ナイフが必要になります。

 

ちなみにモリで魚を刺して一発で殺すことはかなりまれです。

 

また、海の中では何が漂流してるかわかりません。

 

一度、僕は岩と岩の間に釣り糸が張ってるのに気づかずに絡まったことがあります。

 

ナイフがあればそのような時に命を守る大事な道具になります。

 

選ぶポイント

 

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ナイフ

こちらは、TUSA FK210のナイフです

 

悩むのがめんどくさい方は、こちらを購入ください。

 

錆びにくい、刃渡りがそれなりにある、ケースにきっちりハマる、取り扱いしやすいなどの面で最強です。

 

僕は今までナイフを何本も無くしてるんですが、その原因はケースにきっちりナイフがハマってないことが多かったです。

 

意外と重要なポイントになります。

 

また、さびすぎてダメにしてしまったことが何回もあります。

 

このナイフはその辺りがクリアされてます。

 

また、装着場所は足か腕につける人が多いです。

 

僕は、足につけてますが、邪魔にならないのでお勧めです。

 

グローブ

グローブの役割は、防寒、防御です。

 

寒さは、手先からきます。

 

また、魚突きでは、岩をつかむ、魚をつかむことが頻繁に起きます。

 

海でふやけた手は、これくらいでも容易に切れてしまいます。

 

グローブは、必ずつけましょう。

 

選ぶポイント

 

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グローブ

これは僕の使ってるグローブで、アマゾンで2000円くらいで売ってる安物です。

 

これでも、防寒、手の保護は問題ないのですが、少し分厚いのでモリを掴みづらいことがあります。

 

本当は薄くて、丈夫で、滑らず、あったかい最強グローブが欲しいところですが、1万円くらいします。

 

グローブも消耗品なのでいつもこれくらいのものを買ってます。

 

もし、試着したければお近くのホームセンターに防水グローブがたくさんあるのでそこから選ぶのもいいですね。

 

目串(ストリンガー)

 

目串は、ウェイトベルトに装着して魚をキープするのに必要です。

 

必須ですので、購入しましょう。

 

選ぶポイント

 

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目串

これは僕が使用してる目串です。

 

左の赤いところをウェイトベルトに装着します。

 

また、通常はこのような状態になってます。

 

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たまに目串をぶらぶらさせてる人がいますが、魚が落ちたり、抵抗になったりします。

 

このように目串をしまえるタイプがお勧めです。

 

また、黒いラインは50㎝くらいがいいです。

 

短すぎると、魚が入らないし、長すぎると邪魔です。

 

目串本体は12㎝くらいがちょうどいいです。長いと邪魔です。

 

こんな、目串でも80㎝ヒラマサを6本つけたことがあります。

 

日本で普通に魚突きやる分にはこれくらいで十分です。

 

最後に

 

魚突きは本当に楽しい遊びです。

 

僕は、この遊びを始めてから、泳ぐ、潜る、新鮮な魚を食べるなどで体がかなり鍛えられ、健康になりました。

 

また、魚の種類、魚の構造、料理、海の流れ、天気、風、地形、日本の磯、などにかなり詳しくなりました。

 

寿司屋に行くと最強です。周りの誰よりも詳しいです。

 

遠出してテントを張ることも多いので、アウトドアの経験も上がりました。

 

そして何より、お金がかかりません。

 

確かに初期投資は必要ですが、ランニングコストは車のガソリン代くらいです。

 

本当にいい遊びです。

 

僕は今、5年くらい魚突きを続けていますが、今ではこんな魚も取れるようになりました。

 

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ヒラマサ&クエ

あなたも、楽しんで続けていればいずれこれくらい取れるようになりますよ!

 

今から楽しみですね!

 

ダイバーなら知っておきたいブラックアウトの知識

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ども、フリーダイバー菊本です。

 

僕は、今までブラックアウトを一度も経験したことはありませんが、サンバなら何度か経験しています。

 

サンバはブラックアウトの手前、酸欠で体の制御が効かなくなり、震えてしまってる状態のことをいいます。

 

全然踊ってるつもりはないのですが、面白いネーミングですねw

 

サンバとブラックアウトの違いは、意識が飛んでしまってるかどうかです。

 

今回、ブラックアウトを正しく理解することにより、皆さんのリスクを少しでも下げることができれば嬉しいです。

 

 

ブラックアウトとは

 

英語では、blackoutと書きます。

 

主な意味は、停電、失神となります。

 

どちらも、急にぷつっと真っ暗になってしまうイメージですね。

 

今回は、フリーダイビングの話なので失神の方について書いていきます。

 

ブラックアウトはなぜ起こるのか?

 

息を長く堪えることにより、脳の酸素濃度が一定以下になることで起きます。

 

先ほど、僕はブラックアウトの経験はないと書きましたが、正確には、フリーダイビング時においては無いという意味でした。

 

実は、高校時代、僕らの学校ではブラックアウトごっこが流行っていました。

 

真似されると、怖いので詳細は省きますが、

 

一人が、ハイパーベンチレーション(のちに説明します)を行い、もう一人がその人の胸のあたりを壁に10秒ほど押し付ける

 

というやり方です。

 

この方法で、僕は延べ20回以上はブラックアウトを経験していますw

 

途中から慣れてきて、意識的に2秒くらいでブラックアウトできるようになっていました。

 

ちなみに、落とす役はさらにうまくて40回以上他人をブラックアウトさせることに成功していますw

 

今考えると恐ろしいゲームをしていたのですが、その経験から言わせてもらうと、

 

ブラックアウトしてる時間は、

 

軽度で2、3秒くらい。

 

重度で20秒くらい

 

ブラックアウト中の人は、手足がピクピク動いていました。

 

放っておくよりも、頬を叩いたり、呼びかけたり、息を顔にかけたりする方が早く復活しました。

 

蘇った人は、完全に前1分くらいの記憶を失っていました。

 

だいたい、「あれ?俺何でここで寝てんの?」

 

みたいなことを言ってました。

 

中には、ブラックアウトは数秒なのに「夢を見ていた」

 

と言っていた人もいました。

 

フリーダイビングや魚突きでブラックアウトを経験してる人もこれと同じようなことをいう人が多いように感じます。

 

ブラックアウトを起こす脳のメカニズムは?

 

ブラックアウトは、体内の酸素濃度が一定以下となった時に、脳幹によって引き起こされる生命維持行動だと考えられています。

 

説明します。

 

生命維持において、一番必要なのは、脳と心臓です。

 

そして、脳の中でも、脳幹つまり、心臓や呼吸の司令部が最も大切な場所になっています。

 

体内酸素がかなり少なくなっている状況では、

 

意識、視界、聴覚、記憶などには一時的にシャットダウンして酸素を送らず、生命維持に不可欠な、心臓と脳幹に数少ない酸素を供給しています。

 

このように体は判断し、ブラックアウトが引き起こされています。

 

ブラックアウトを防ぐには

 

この問いの答えを簡単に言うと無理をしないこと。

 

となるのですが、もう少し深掘りしましょう。

 

ブラックアウトは、寝不足、疲れ、不安、焦り、恐怖、緊張を抱えていると発生しやすくなります。

 

また、意外かもしれませんが、食後に息を止めることもブラックアウトの要因の一つです。

 

食後は、消化に酸素が使われているため、息持ちが悪くなるからです。

 

また、ハイパーベンチレーションもブラックアウトの原因だと考えられています。

 

ハイパーベンチレーションとは

 

日本語でいうと過呼吸のことです。

 

息をハアハアと早く深く吸ったり吐いたりすることです。

 

このような呼吸は、短時間で酸素と二酸化炭素の換気が行われるので、効率が良いように思われますが実は2つの危険性を孕んでいます。

 

心拍数が上がる

 

早く深く呼吸をしていると、心拍数が上がります。

 

心拍数が高いとその分酸素を消費してしまい、結果ブラックアウトしやすくなります。

 

二酸化炭素を体から追い出しすぎる

 

このブログでも何回か説明してますが、苦しいと感じるのは、酸素が少なくなってるから感じてるわけではなく、二酸化炭素が増えているからです。

 

ハイパーベンチレーションにより、息止め前に体から二酸化炭素を追い出し過ぎてしまうと、本来苦しいと感じる時間になっても、息苦しさを感じません。

 

結果、必要なサインを得ることなくブラックアウトしてしまいます。

 

ブラックアウトから復活させるには

仲間がブラックアウトしたらどうすればいいのでしょうか?

上で少し触れましたが、陸上ならば、

 

・呼びかける

・頬を軽く叩く

・息を吹きかける

 

などを行えばたいていすぐに復活します。

 

体を思いっきり揺すったり、頬を思いっきり叩いたりは、リスクが高い行為だと言われているのでやめましょう。

 

水上ならば、

 

上記のことに加え、気道確保し続けることが大切です。

 

もし、マスクなどをしていれば取り外してあげたほうが復活は早まるでしょう。

 

いずれにせよ、息さえできる環境にあればそのうち復活します。

 

ブラックアウトをして、そのまま死ぬというのは、かなりレアなケースです。

 

最後に

 

僕は、フリーダイバー、魚突きの友達がブラックアウト後に溺死し、何人か亡くなっているのを経験しています。

 

とても悲しくて何日も泣き続けました。

 

彼らは、一人で泳いでいて亡くなってることがほとんどです。

 

2人以上いれば、ブラックアウトしてもそうそう死にません。

 

 

一番怖いのは、ブラックアウトではなく、ブラックアウト後、気道が水没し溺死することです。

 

ダイブは決して一人で行わず、無理をせず、安全にお願いします。

 

たとえ、直接その人を知らなくても海を愛する仲間が死ぬことはとても辛いことだからです。