ども、フリーダイバー菊本です。
「不安」という感情はあなたは好きですか?
好きな人は多分珍しいですね。
胸がざわざわする、落ち着かないから嫌いだという人がほとんどかと思います。
僕の妻もあなたと同じように「不安」が嫌いで、よく僕に対して「好きなことばっかりやってて将来不安じゃないの?」
と言ってきます。
そんな、嫌われ者の「不安」
どうすれば、あなたは定期的に「不安」を抱かず、抱いたとしても「不安」をうまく解消できるのでしょうか?
僕の結論は、「不安」→「解消」をより多く経験する。
ことだと言えます。
不安には2種類ある
結論の説明の前に少しだけ、お付き合いください。
不安には2種類あると考えられます。
1つめ、漠然とした不安
将来がなんとなく不安、ルックスに自信がなく他人にどう見られてるか不安、貯金が少ないのがなんとなく不安
といったようなものです。
何が不安なのか不明確でざっくりしています。
そしてこれらは、不明確なので解消しようがありません。
貯金が少ないというのは解消しそうなもんですが、実は目標金額を貯めても不安が解消しない人が多いような気がします。
僕は、3年くらい前に飛田新地嬢20人に「なぜ飛田新地で働いているのか」という質問をして統計を集めたことがあるんですが、それの1位が「将来が不安なため貯金したいから」でした。
彼女たちははじめ、100万貯金したら飛田嬢辞めると思っていたのですが、100万貯まった後は、200万、300万と増えて行き、結局不安は解消されるどころか増して行く人も多く見受けられました。
アンケートをとった子で最強の子は4年半で5000万円を貯めていた子がいたのですが、「まだ不安なので1億円貯めたい」と言っていました。
1億の次は2億になりそうな雰囲気ですw
飛田の話が続いて申し訳ないのですが、「ルックスに関しての不安」も同じことが言えます。
彼女たちはほとんどどこかしらを整形してる子が多かったのですが、整形しても整形しても飽き足らず、毎年のように顔をいじってる子が多かったです。
聞くと、「まだブスのままだから」と言っていました。
十分可愛いですけどねw
つまり、目的が不明確で漠然としてる不安は、際限なく次の不安が湧いてくるので、解消するのが難しいということになります。
直接的に解消はできないので、間接的に解消していきます。
それが結論でも言った
「不安」→「解消」をより多く経験する。
と言ったサイクルになります。
解消するということは、解消すべき不安の正体が明確でないといけません。
2つめ、正体が明確な不安
明日のスピーチうまく話せるかな、フルマラソン走りきれるかな、僕の場合なら、大会本番で70m無事に潜れるか
などといった類の「正体が明確な不安」はそれが達成できれば「解消」することになります。
しかし、不安を抱えたままでは、本番が成功できる可能性は低くなります。
本番がうまくいけば不安は解消されるのに、そもそも不安を抱えたままだと本番はうまくいかない。
さて、どうすればいいのでしょうか。
難しいですね。
僕の経験からお話しします。
僕は2019年9月にフランスで行われたフリーダイビングの世界大会に出場したのですが、日本代表選手に決まったのはその3ヶ月前の6月下旬のことでした。
それまで、いたって普通の日常を送っていたのに、突如、3ヶ月後はフランスまで行き、日本代表として恥ずかしくない深度を潜るという現実を突きつけられ、
死ぬほど緊張することになりました。
そして強い不安感が襲ってきました。
ところで、フリーダイビングというスポーツは、呼吸を止めてどれぐらい深く潜れるかを競うスポーツなのですが、一般に考えられるような失神のリスクだけでなく、肺が潰れる、鼓膜が破れる、気管が潰れるなどのリスクもあります。
つまり、失敗したら恥ずかしいというような不安ではなく、
本能的に回避すべき、ガチで命の危険がある「強い不安」ということになります。
そして、来る日も来る日も不安な毎日を送っていたので、それを解消するためトレーニングに励むことにしました。
具体的には、息を止めて、歩く、走る、泳ぐなどの息を長くするトレーニング
肺に目一杯空気を入れた状態で、ストレッチをして肺の柔軟性を高めるトレーニング
本番中パニックを起こさないように強制的に心をリラックスさせる瞑想
などです。
同じように、スピーチの場合やマラソンの場合なら、ひたすら練習するというのが効果がありそうです。
そのように毎日練習することで、2ヶ月を過ぎたあたりから、不安が減ってきたように感じてきました。
厳密には、0にはならなかったのですが、少しの「不安」は「ワクワク」の感情とほとんど同じということに気づきました。
そして本番前日、僕は明日自己新記録となる72mを潜ることに決め、未知なる深度にまたもや不安を抱えることになるのですが、1日では練習してもパフォーマンスはアップしないので、「イメージトレーニング」だけをすることにしました。
自分が潜り始めて、72mまで行き、余裕を持って浮上し、水面でオッケーサインをだす。
そして、成功し周りからは拍手を送られる
このイメージを何十回と繰り返しました。
そして、こちらが本番当日の動画です
※埋め込みできないのでYoutubeで見てください
https://youtu.be/8l6gA3jQiro?t=10785
イメージ通り余裕を持って成功できました。
「不安」→「解消」のサイクル
フリーダイビング を続けていると、このような経験を数多くすることになります。
不安を解消するためには、自分に何が足りないのかを明確にし、それを埋めるため練習するしかありません。
スピーチの場合は、何回も自分で話すのを録音して客観的に聞いてみて改善する。
マラソンの場合は、毎日少しづつ走る距離を伸ばしてみる。
そして、平行して、イメージトレーニングを行い、良いイメージを自分に植え付ける
これを経て、本番を迎え成功する。
つまり、不安を解消する
ことができます。
漠然とした不安もわかなくなる
漠然とした不安を多く抱えてる人は、「不安」→「解消」の練習不足だといえます。
ざっくりとした不安は、目的が不明確なのでいつまで経っても解消できません。
目的が明確な「不安」を主体的に取り入れ、それを「解消」する練習をしましょう。
何も思いつかない人はスポーツがおすすめです。
定期的な試合は、「不安」を抱き「解消」するための良い練習となります。
そして、このサイクルが慣れてくると不思議と、漠然とした不安も抱かないような体質に変化してきます。
自分の経験からも、実証済みですが周りのフリーダイバーを見ても、「将来が不安」と言っている人は見たことありません。
みんな、そんなことは考えず今を楽しんでる人が多いように感じます。
「不安」→「解消」を数多く経験することにより、不安慣れしてるとともに、漠然とした不安は感じても意味がないということを悟ってるのかもしれません。
まとめ
漠然とした不安を多く抱えてる人は、主体的に「原因がはっきりした明確な不安」を取り入れ「解消」する練習をしましょう。
漠然とした不安を直接的に解消しようと試みても、うまくいかないように感じます。
不安を感じやすい体質の人は、その都度処理しようとしても結局は対処療法になるからです。
それならば、そもそも不安を感じにくいような体質に変化させる方が楽です。
スポーツ(特にフリーダイビング を推奨)を始め、定期的に「不安」を取り入れ「解消」する練習をすることにより、徐々に不安を感じにくい体質に変化していければいいですね!